VMDは死語である

VMDなんてもう言わない方がいいです。
おはようございます、店長養成講座の小宮秀一です。
書店で本を物色していたら、知っているコンサルタントの新刊が目にとまりました。
目にとまったのは知っているからではありません。
以前使っていた肩書きがなくなっていたからです。
肩書きから「VMDコンサルタント」が消えていたのです。
彼女の著書は2冊持っていますが、2冊とも「VMDコンサルタント」と入っていました。
そう言えば、7~8年前にセミナーに参加したときも、彼女は「VMDコンサルタント」と名乗っていました。

目次

「VMDコンサルタント」が消えた理由?

どうして「VMDコンサルタント」と名乗らなくなったのだと思います?
たぶん、「VMD」と言う言葉がダサくなったからです。
そもそもVMDと言う言葉が広く知られるようになったのは10年前、「伊勢丹の躍進=VMD」とビジネス誌で取り上げられたからです。
小売り系のコンサルタントが一斉に「VMDコンサルタント」と名乗り始めたのはこの頃です。
「VMDなんか知らないだろ?」っていう連中まで名乗っていたのは笑いましたが。
それでも、VMD自体はそれ以前からあるノウハウです。
だから、万が一知らなくても情報はいっぱいあります。勉強するのもカンタンです。

VMDの魔法が解けた

ところが、伊勢丹の業績不振で風向きが変わりました。
小売りの関係者が「VMDも売上を上げる魔法ではない」と気づいてしまいました。
まあ、元々そんなモノはないんですがね。
以来、VMDと言う言葉の価値も暴落しています。
もうすぐ、単品管理や顧客満足経営と言った、ビジネス死語の仲間入りです。
もちろん、VMD自体は何も変わってないのですが。

そもそもVMDとは?

VMDとは、売りたい商品を、

  • 店頭でアピールし(ビジュアル・プレゼンテーション)、
  • 売場に展示して商品を体験して頂き(ポイント・プレゼンテーション)、
  • 陳列棚から商品を手に取り(アイテム・プレゼンテーション)、

レジに持ってきていただくことです。
実はコレ、売場作りの基本です。別にVMDを持ち出すまでもないです。
まあ、VMD用語の方が頭良さそうに感じますけど。
あとVMDのテクニックとされている、シンメトリー、トライアングル、リピテーションも元々は美術用語です。VMDの発明ではありません。
と言うことは、VMDも死語でいいかもしれません。
ちなみに、この記事を書くに当たって、元VMDコンサルタントに、肩書きを消した理由をメールで問い合わせました。1週間たちますがまだ返事はないです。

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