そのVMD、間違ってます!

VMDは先に商品ありきです。絶対に後ではないです。

おはようございます、店長養成講座の小宮秀一です。

”新人アパレル店員”さんと名乗る人から「店長からクリスマスをテーマにVMDを任されました。アドバイスをお願いします」というメールを頂きました。

何となく、誰彼かまわず送っている感じがするメールです。「アドバイスをお願いします」という曖昧な質問がそれっぽいです。

本気でアドバイスが必要な人はもっと具体的に聞きますからね。

というわけで、何が聞きたいのかわからないので質問には答えられません。

それでも、質問の中で一つ、引っかかったことがあります。

それは「クリスマスをテーマにVMD」ってことです。

そのVMD、間違ってます!

そのVMD、間違ってます!

VMDを任されたってことは、おそらく、ビジュアル・プレゼンテーション(以下VP)か、ポイント・プレゼンテーション(以下PP)を任されたと言うことでしょう。

ちなみに、VPとは、店頭で行われるプレゼンテーションで、通行人に、店の存在を知らせ、立ち止まらせ、店内に引き込むことが狙いです。

PPとは、売場の中で行われるプレゼンテーションで、「この売場にはこんな商品があります」とお客様に知らせ、売場に引き込むことが狙いです。

新人にVPを任せるとは思えないので、”新人アパレル店員”さんはPPを任されたのでしょう。

店長は本当に「VMDをやれ」と言ったのか?

店長は本当にクリスマスをテーマに「VMDをやれ」と言ったのでしょうか?

と言うのも、VMDのMDは商品計画です。商品計画とは、何をいくつ売るかという計画です。

つまり、「VMDをやれ」と言うからには、「どの商品で」という指示があるべきなのです。

そもそも、商品を決めなければプレゼンテーションの成否がわからないではないですか?

その商品が計画通りに売れたらプレゼンテーションは成功です。売場を作った人は評価が上がります。

一方、商品が売れなかったらプレゼンテーションは失敗です。売場を作った人は評価が下がります。

私たちが信じていいのは、結果を検証できるモノだけです。

「私の方が素敵な売場を作った」?

こう言うと「売れなかったけど、あの娘よりも私の方が素敵な売場を作った」と反論されることがあります。

冗談言っちゃあいけません。

私たちの仕事は素敵な売場を作ることではありません。売れる売場を作ることです。

いくら素敵な売場を作っても、売れなければその売場がムダになります。売場にムダなスペースは許されないです。

そのためには、売場を作る前に、何をいくつ売るか(商品計画)が必要なのです。

任されたのはVMD?

もし、本当に店長が「クリスマスをテーマにVMD」と言ったのなら、彼、または彼女はVMDをわかっていません。

しかし、アパレル店の店長でVMDをわかってない人がいるとは信じられません。

考えた末、一つ可能性を見つけました。

たぶん、”新人アパレル店員”さんが任されたのはVMDではなく、売場の飾り付けではないかと思うのです。

飾り付けなら、既に売場はできているわけです。だから、商品を指示する必要はありません。

コレなら納得です!

それを踏まえて”新人アパレル店員”さんにアドバイスします。

クリスマスグッズを買ってきて、売場を飾ってみてはいかがでしょうか。

VMDを学びたいなら……

VMDの基礎知識を読んでください。

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