価格も品揃えも変えずに粗利を上げる方法

それには粗利率の高い商品をもっと売ることです。
粗利を上げるには、仕入価格を下げるか、販売価格を上げるか、高額商品を品揃えに加えるのが王道です。
とは言うものの、この3つともそうカンタンではありません。
たとえば、仕入価格を下げるには、大量に仕入れるか、支払サイトを短くするか、現金払いにするか、いずれにしても一人でどうにかできることではありません。
一方、販売価格を上げるのと高額商品を品揃えに加えるのは売場がその気になればスグにできます。ただし、この2つに関しては高い販売力が必要です。
しかし、粗利を上げるだけならもっとカンタンな方法があります。

目次

粗利を上げるカンタンな方法

それは粗利率の高い商品をもっと売ることです。
粗利率は商品のカテゴリー毎に異なります。粗利率の高いカテゴリーの構成比を増やすのです。そうすることでは同じでも全体の粗利が上がります。
例を使って説明します。
次の表はある店の商品別構成比です。

売上額 粗利率 粗利額 構成比
商品A 121,671,963 8% 9,733,757 45.0%
商品B 103,285,978 15% 15,492,897 38.2%
商品C 30,012,418 20% 6,002,484 11.1%
商品D 14,871,018 30% 4,461,305 5.5%
商品E 540,764 20% 54,076 0.2%
270,382,141 13% 35,744,519

この構成比だと粗利は35,744,519円です。
商品Aは売上構成比は高いのですが粗利が取れません。
そこで商品Aの次に構成比が高く、商品Aより粗利が取れる商品Bの構成比を5%増やしてみます。

売上額 粗利率 粗利額 構成比
商品A 108,423,239 8% 8,673,859 40.1%
商品B 116,805,085 15% 17,520,763 43.2%
商品C 30,012,418 20% 6,002,484 11.1%
商品D 14,871,018 30% 4,461,305 5.5%
商品E 270,382 20% 54,076 0.1%
270,382,141 14% 36,712,487

すると売上は同じなのに粗利が967,968円増えます。
つまり、粗利を増やしたければ商品Bをもっと売ればいいと言うことです。

なぜ、商品Bを選んだのか?

ところで私はなぜ商品Bを選んだのだと思います?
まあ、この表を見れば何となく「もっと売るなら商品Aより商品Bだろうな」とは感じるでしょう。
もちろん私は「ただ何となく」商品Bを選んだわけではありません。商品Bを選んだのには数値に裏付けられた理由があります。あなたはわかりますか?
私が商品Bを選んだ理由については会員サイトに書きました。
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