手に取りやすい陳列とは?

おはようございます、小宮です。
陳列の評価には6つのチェックポイントがあって、「手に取りやすい」はその一つです。
なぜ、手に取りやすい陳列が必要なのでしょうか?
それには2つの狙いがあります。

  1. 「買いたい」という衝動を起こさせる
  2. 商品の価値を確かめさせる

商品を買ってもらうためには欲しくなってもらう必要があります。欲しくなってもらうための定番的手法が商品に触れさせることです。
接客で売る商品はお客に触れさせることはカンタンです。店員が触らせればいいです。
しかし、セルフで売る商品はそうはいきません。
だから、お客が商品に触れやすいように、手に取りやすい陳列が必要なのです。
手に取りやすい陳列を行うには次の3つに注意します。

商品を積み過ぎない

商品を高く積み上げると崩れたり、傾いたりして大変危険です。危険な陳列にお客は決して近寄りません。

商品を詰めすぎない

陳列棚に商品を詰めすぎると取り出しにくくなります。詰めすぎると、取り出すときに商品を落としたり壊したりするリスクがあります。お客はそのようなリスクを冒してまで商品を手に取りません。

見栄えにこだわりすぎない

見栄えがいいからと、商品をパネルに張ったり、陳列棚に結びつけたりしてはいけません。お客が商品を手に取ることができない上、商品が傷みます。何のメリットもありません。

見栄えではなく、盗難が怖いと言う理由で同様なことを行うのもどうかと思います。万引き防止を第一にした店が繁栄した例しがないからです。
”万引き被害で倒産した”と言われる書店を私は知っているのですが、この店、お客を全員万引き犯扱いしていてものすごく不愉快でした。
この店は万引き被害で倒産したのではなく、お客をお客として扱っていないから倒産したのだと私は思います。

手に取りやすい陳列を行えば売れるのです。やらない理由は何かありますか?

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 毎度、ある小売店の店長です。何故、万引きを恐れるのかですが、その理由の一つとして会社からの評価が下がるというのがあると思います。お店が悪いのではないのですが。商品管理がしっかりと出来ていないと。我々のお店はほとんど、ショーケースの中に入っているのでセルフのお店ほど敏感ではありませんが。もしも、このように指摘された場合、小宮さんはどのように答えますか?

  • > 評価が下がるというのがあると思います。
    確かに。私が店長をやった会社は万引きされたら始末書を書かなければなりませんでした。
    さすがに「処分が重すぎる」となって後に取り消されましたけど。万引きに気づかなかったり、報告しなかったら処分されないのは不公平ですからね。
    > 商品管理がしっかりと出来ていないと
    そう言う上司がいたら「売場の現実を見た方がいい」と進言する方が良い店長だと思います。私はしませんでしたけど。
    ちなみに私は「人がいなくて万引きされるのはオレの責任じゃない」と開き直っていた不良店長でした。できないことは悩まないことにしているので(笑)

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