おはようございます、店長養成講座の小宮秀一です。
今回は、新人に教えてあげてほしい定番セールストークを紹介します。
それが「コレなんかいかがでしょうか?」です。
新人向け定番セールストーク
接客販売が主体の店で使うのはもちろんですが、セルフの店でも、お客様に「どれがいいの?」と質問されることはよくあります。
38年前のパソコン販売では「どれがいいの?」と質問されたら「それはお客様の使い方次第です」と返していました。
いやはや、最低な返しですね。これじゃあ、売れるものも売れません。お客様も気分が悪いでしょう。専門誌で叩かれるのも当然ですわ。
ちなみに、どう叩かれていたかというと、「それはお客様の使い方次第だって? それがわからないから聞いているんだよ!」。
いやはや、ごもっともです。
当時のアキバの店員を代表してお詫び申し上げます。
親身な対応をせず、申し訳ありませんでした。
なぜ、こんな返しをしていたかというと、「どれがいいの?」と質問するお客様は面倒なことが多かったからです。
「どれがいいの?」と質問するお客様はパソコンの知識はゼロです。だから、説明に時間がかかります。
時間がかかっても、買ってくれればいいんですが、まあ、まず買いません。万が一買ったとしても、アフターフォローに時間が取られて、接客する時間が削られてしまいます。
ノルマに追われる売場の人間にとって、正直相手にしたくないお客様と言うわけです。だから、お引取り頂くために使っていたトークなのです。
自分がやって置いて言うのは説得力がありませんが、こんな返しは絶対NGです。売りたくないから使っていた返しですから、売れるわけがありません。
では、どう返せばいいか?
売場に立って1週間以内の店員
売場に立って1週間以内の店員だったら、店の重点商品を勧めるように教えましょう。
「コレなんかいかがでしょうか?」と。
重点商品は売れやすい売場作りが行われているため、お薦めするだけでカンタンに買ってもらえます。
ただし、いつまでもこのレベルに留まっていられたら店のプラスにはなりません。
1週間以上売場に立っている店員
1週間以上売場に立っている店員だったら、お客を観察する習慣を身に付けさせましょう。
少なくても次の3つは観察して、その商品をおすすめするように指導しましょう。
- お客が熱心に見ていた商品
- お客が手に取って見ていた商品
- お客が身に付けているものに似ている商品
これらの商品を「コレなんかいかがでしょうか?」とお勧めすると、「この店員、わかっている!」となって、一気にお客の信用を勝ち取ることができるでしょう。
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